バレーボールと、ある女性

 おかしな夢を見た。

 高校時代の頃のような風景で、突然バレーボール大会が開催されていた。自分はバレーボールがとても苦手なため、いつも体育の時間などは特に楽しい思いをしたことがなかった(逆にバスケットは得意だったが)。

 夢の中では大会目前だった。参加チームは4チームほどで、自分はさえない連中と一緒のチームだった。自分もそのさえない連中の一人ということだ。体育館のコートが一面しかないため、別のチームの試合が終わるのを見ている。そのうちの一チームは女子だけで構成されていた。やがて彼女らの試合が終わって、体育館のステージで休憩を取り始めた。同時に自分たちの試合になるため、彼女らを横目に不得意なバレーボールを嫌々プレイしにいく。

 ステージで休む女子チームの中にとても素敵な女性がいることに気づいた。横目で見ていたのだから、外見的にという意味だが。快活そうで、賢そうな女性だった。自分はその女性にかっこいいところを見せようと、苦手なバレーに奮闘するが、まったくうまくいかない。サーブが拾えない。まともにトスができない。確実にチームの足をひっぱるようなプレイしかできなかった。

 やがて恥ずかしい気持ちやチームへの申し訳なさが、その素敵な女性の存在を忘れさせてしまった。ふがいない自分へのやるせなさだけが自分の中に蓄積されて。

 夢から覚めて、ふがいなさから解放された。ふと、その女性のことを思い出す。紺の学生服を、夏らしく着た素敵な女性であった。
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